2011年03月02日

第3話 「考古学者フランクリ」

〜プロローグ〜

第3話
「考古学者フランクリ」


ゴロツキタウンにやってきたマリオとクリスチーヌは
この街で伝説の宝について調べているというクリスチーヌの先生に会うため
ゴロツキタウンの中心部を歩いていた
ク「ここがゴロツキタウン中心部よ! 広場の中央には
昔使ってたと思われる絞首台が飾ってあったりするんだけど
まさにこの街ならではって感じね」
クリスチーヌはマリオと出会う前にも 既にこの街を探索していたので
街のことに詳しかった
それに大学で考古学を学んでいるだけあって 彼女の知識力はかなり豊富のようだ
ク「この街は大きく分けると東エリアと西エリアの2つに分けられていて
西エリアはモンテオーネっていうマフィアのボスが治めてるそうよ
一方で東エリアはスネイル盗賊団が支配しているらしくて
西エリアに比べると治安もあまりよくないみたい…
それに盗賊団とマフィアの抗争が激しいらしくて この前も中央広場で
盗賊団の下っ端がマフィアの2人組に…」
※「おっとごめんよ!!」
クリスチーヌが話をしている最中 1人のボロドーがマリオにぶつかってきたかと思うと
そのまま走り去って行ってしまった
ク「……何なのよ! いきなりぶつかってきておいて あんな態度で…………………!!
  マリオ!! もしかしたら今の!!」
マリオもハッと気付き 慌てて懐に手を入れたが 時既に遅かったようだ
ク「…………………やっぱり
  もぉ〜!! 本当嫌になっちゃうわこんな街〜!!
  ワケ分かんない連中にはからまれるし… スリには会うし…
  もう最悪!!」
実質的な被害者はマリオだが クリスチーヌはかなりお冠のご様子
ク「……まぁ 今さら騒いでてもしょうがないわ
  とりあえずフランクリ先生の家を探しましょう!
  確か東エリアにあるって聞いたから! ………あんまり行きたくない場所だけど」

2人は用心しながらゴロツキタウンの東エリアへと足を踏み入れていった
足下にはゴミが散乱し 周りの家の壁も落書きがあったり 汚れていたりで
とても人が住めるような街には思えない所だった
ク「こんな所に…本当にフランクリ先生は住んでるのかしら?
  誰かに聞きたいところだけど… またさっきみたいなスリだったら最悪…」
?「おい! しっかりしろ兄弟!!」
?「うううっ…」
 橋の前で誰かが騒いでいた 頭にバンダナを巻き 手には槍を持った
 いかにも盗賊団の一員らしい2人の姿がそこにあった
 しかしそのうち1人は足をケガしているらしく 道ばたに倒れ
 もう1人が必至に何度も呼びかけ看病しているようだった
ク「……あれは盗賊団の一員ガース兄弟ね 何かあったのかしら?」
 マリオはガース(兄)の元にかけより 声をかけた
ガ兄「ああん? 何だよオメーは? 今それどころじゃねーんだ!!
   俺の弟がマフィアのお礼参りにあってよ…
   こんなケガさせられちまったんだ! くそ〜あいつら〜!!」
ガ弟「ううっ…」
ガ兄「しっかりしろ! 俺がすぐに回復アイテムを…………といっても
   マフィアの連中に有り金全部持ってかれた今…俺は一文無し
   いっそのこと店に押し入って…」
ク「よしなさいよそんな事! それでアンタが捕まったら
  誰がこの弟の看病をするのよ!?」
クリスチーヌが叫ぶと同時に マリオは自分が持っていたスーパーキノコを
ガース兄に笑顔で差し出した
ガ兄「!? な…何だお前 まさか…これを俺にくれるってのか?
   俺…金なんか持ってねーぞ! み…見返りは何だ!?」
ク「何言ってるのよ! マリオがそんな事するわけないでしょ!
  そんな事言ってる暇があるなら 早く弟さんに食べさせてあげなさいよ!」
ガ兄「………あ あぁ 分かった」
ガース兄はマリオから受け取ったスーパーキノコを弟に食べさせた
ガ弟「うう………!? お!? 身体の痛みが一気に引いてきた!」
ガ兄「おおっ! だ…大丈夫か? もう痛みはないんだな? よかった…」

弟の容態も良くなり ホットした兄は手に持っていた槍を地面に置き
両手両足を地面につけ マリオに頭を下げた
ガ兄「すまねぇ アンタのおかげで弟が助かった 礼の言葉もねぇ!!
   でも… 何で俺達みたいな盗賊団に アンタは…?」
ク「何言ってるのよ! 困ってる人を見捨てられなかった…
  ただそれだけじゃない! ねぇマリオ?」
クリスチーヌの問いかけにマリオは静かに頷いた
ガ兄「……ありがとよ! この恩は一生忘れねーぜ!!
   あいにく俺達は何も持ってねぇから 礼のしようがないんだが…」
ク「お礼なんかいいわよ それより聞きたいんだけど… この辺りに
  フランクリって先生が住んでるのを知らない?」
ガ兄「フランクリ………あぁ〜 あの考古学者の爺さんの事か?
   それならほれ そこの家に住んでるぜ!」
ガース兄が指さした場所は マリオ達が立っているすぐ後ろの家だった
ク「まさかすぐ後ろの家がそうだったなんて 笑っちゃうわねマリオ
  …どうもありがとう!」
ガ兄「気にすんな! 世話になったのは俺達の方だ!
   もし困ったことがあったら いつでも何でも相談してくれ!
   俺達は橋を渡ったとこにある家を住み家にしてるからよ!
   それじゃあな!」
ガ弟「助かったよ ありがとよヒゲの旦那とクリボーのお嬢ちゃん!」
2人はマリオ達にお礼を言うと 橋を渡って去っていった
ク「盗賊団なんて言うから ロクでもない連中だって思ったけど…
  意外と情けにあつい連中だったわね
  さぁ気分も良くなったところでフランクリ先生に会いに行きましょマリオ!」

マリオはガース兄弟に教えて貰った家の扉を開けて中に入った
ク「こんにち……うわー すご〜〜い!!」
思わず感心して大声を出すクリスチーヌ
だがそれもそのはず… 部屋の中の棚という棚は
溢れんばかりの本で埋め尽くされていた
足下に落ちていた本を手にとってパラパラとめくってみるマリオだが
ズラッと並ぶ文字の多さに思わず目が回りそうになった
?「ん? ワシの家に入ってきたキミ達は誰かね?」
本棚の後ろから眼鏡をかけた白髪の年老いたクリボーが出てきた
この人が………もとい このクリボーがフランクリで間違いなさそうだ

ク「あっ!! フランクリ先生ですね!?」
フ「んっ? 見覚えがあるぞその顔は! え〜と… キミは確か…」
ク「はい! 私はクリフォルニア…」
フ「待ちたまえ待ちたまえ 言わずとも名前を当ててみせるぞ!
  年老いたとはいえ 記憶力にはまだまだ自信があるのじゃ!」
フランクリはクリスチーヌのセリフを止め 必至に頭を悩ませ考え始めた
フ「えっと… くりまんじゅうでもなく… クリキントンでもなく… クリオでもなく…」
ク「………あの〜」
フ「クリリンでもなく…
  クリごはんでもなく…
  クリストファーロビンでもな……………!!
  そうじゃそうじゃ!! 思い出した思い出した!!」
突然大声で叫ぶフランクリ
フ「…クリスチーヌ君じゃな? 1年前にワシの考古学の授業を受けていた…」
ク「は…はい! 3年生のクリスチーヌです!
  お久しぶりですフランクリ先生 覚えててくれたんですか?」
フ「もちろん覚えておるとも! ワシは記憶力には自信があっての…
  いや〜 キミは実に優秀な生徒だった!
  キミほどワシの考古学の授業を熱心に聞いてくれた生徒はいなかったよ」
フランクリはウンウンと頷きながら クリスチーヌの後ろにいたマリオの姿に気付いた
フ「えーと… キミは確か……」













フ「……誰だったかの?
ズルッ!!
ポーズまで決めて名前を呼ばれるのを待っていたマリオは
そのままずっこけ 後ろの本棚で頭をぶつけた
衝撃で落ちてきた本がマリオの頭の上にホコリと共に覆い被さった
ク「先生! マリオですよマリオ! いつも大魔王クッパが悪さした時
  クッパをやっつけてこらしめてるスーパーヒーローのマリオですよ!」
フ「お〜そうかそうか いやいやすまんすまん
  長年研究一筋のワシは 世間のことにはとんと疎くての〜
  …しかし 何故突然ワシを訪ねてきたのかね?」
マリオは頭に積み重なった本を本棚に戻し終えると
やや納得いかないような表情を浮かべながらフランクリに訪ねた
フ「何々? 伝説の宝について教えてほしいというのかね?
  ふ〜む…確かにワシは伝説の宝を研究する為に
  ここゴロツキタウンへとやってきた しかし…
  どうしてキミは伝説の宝について知りたいのかね?
  ただのおとぎ話かもしれないのだよ?」
フランクリの問いに どう答えていいか分からず戸惑うマリオ
ク「…伝説の中にある真実を見つける事こそ 考古学者の使命だと思います!」
その隣でクリスチーヌが力強く 自信を持って発言した
ク「私は…伝説の宝は本当にあると思っています!
  だからこそ見つけたいんです!」
フ「ふむ… なかなか良い答えだ!
  ならばワシも出来る限りの協力はさせてもらおう!
  ……………とはいえ 実はなかなか謎が多いのだよ
  この伝説の宝というのは…」
ク「………というと?」
フ「使い切れないほどの財宝であるとも言われておるし…
  ある本には魔法のアイテムであるとも書かれてある…
  はたまた宝の正体は恐ろしい怪物だとか…
  実は宝など存在せず カラッポだとか…
  情報がバラバラで どの情報が正しいのか全く分からん!
  それが現状なのだよ」
どうやら宝の正体はフランクリの長年の調査をもってしても
まだハッキリとは分かっていないようだった
フ「…だが 伝説の宝にたどり着くための手がかりは掴んだ!
  それがスターストーンだ!!」
スターストーン 初めて聞く名前にマリオは首をかしげた
ク「7つのスターストーンを集めると 宝へ繋がる1000年の扉が開かれる…
  そう言い伝えられているんですよね?
  そして魔法の地図を持つ者は1000年の扉の前で それを掲げるべし…
  さすれば星の導き 星の石の在処をてらすであろう… でしたよね?」
フ「さすがクリスチーヌ君 よく調べておるな〜」
しばらく2人の難しい会話が続き マリオは後ろで隠れてこっそり
大きなあくびをした
フ「…そして その1000年の扉はこの街の地下にある!
  そこまでは分かっておるのじゃが… 残念なことに
  肝心の宝の地図がないのじゃよ」
さっきまで目を輝かせて語っていたフランクリは
急にガックリと肩を落とした
ク「あっ! その事なんですけどフランクリ先生!
  何とマリオがその宝の地図を持ってるんですよ!!」
フ「………………………………………え?
  何〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?
  そそそそそそそそそそそそそそそそそそ…それは本当かねマリオ君!?」
突然のフランクリの叫び声にマリオは驚き 慌ててあくびを止めた
そして懐にしまっていた地図を開いてフランクリに見せた
フ「おおおおおおぉ!! これこそまさに宝の地図!!
  すっばらしい〜ぞキミー!!
  グレート!!
  ワンダフル!!
  エーークセレーーーント!!
ゴロツキタウン全域に響くような声で叫ぶフランクリ
ク「…………先生 気持ちは分かりますが落ち着いて下さい!」
フ「うむ…すまんすまん つい取り乱してしまった…
  だが…そうと分かればこうしてはおれん!!
  マリオ君!! クリスチーヌ君!!
  すぐさま地下にある1000年の扉に向かおう!!
  そこで地図を掲げれば きっとスターストーンの在処が分かるはずだ!!
  さぁーレッツゴーレッツゴー!!
  全力でBダッシュだーーーーーーっ!!
次の瞬間 フランクリは周りの本を蹴散らしながら
超高速スピードで家の外へと飛び出していった
ク「…………先生があんなに興奮するの初めて見たわ」
マリオもクリスチーヌの隣で唖然としていた
ク「…でも これでいよいよ宝探しがスタートできるわね!
  さぁ私達も行きましょう! 地下にある1000年の扉へ!!」

                                      つづく
posted by モモワ at 22:25| 和歌山 ☀| Comment(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そういう奴らほど仲間とか身内は大切にするって感じだよね(何

この先生の件も懐かしいwww

クリキントンってもはや食べ物だし…

しかもマリオもかっこよくポーズ決めちゃうし……(笑
Posted by れいり at 2011年03月05日 21:09
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