2011年03月15日

第6話「到着! ドラドラ平原」

〜ステージ1〜
マリオとお城とドラゴンと

第6話「到着! ドラドラ平原」


ここは穏やかな平原がどこまでも広がるドラドラ平原
季候も年中暖かく 道行く道には色とりどりのきれいな花が咲き乱れ
きれいな川も流れている
ク「すごく景色の良い所ね〜 空気もおいしいし 暖かいから
  思わずゴロンと寝転んでお昼寝したくなっちゃうわ」
ゴロツキタウンの地下通路を通り抜け 土管から出たマリオ達は
ドラドラ平原の素晴らしい光景に心を和ませていた
ク「……でも 私達の目的はピクニックじゃないわ!
  この平原のどこかにあるスターストーンを探さなきゃ!
  景色がいいからって のんびりしている場合じゃないわ」
マリオ達は土管から出ると 目の前に続いている一本道を進んでいった
ク「あ! 見てマリオ! あそこに何かあるわよ」
二人の目の前にたくさんの岩が並んでいる場所が見えてきた
真ん中にある大きな岩を守るかのように
その周りを小さな6つの岩が囲んでいる
ク「……遺跡? でもないみたいだけど 何か気になるわね
  ほら見て! この岩のくぼみ」
大きな岩を取り囲む6つの岩の中のうち 2つの岩には
何かをはめ込むような小さなくぼみがあった
ク「うーん… 考古学者を目指す私としては興味深いけど…
  でも今はそれどころじゃな…」


ギャオオオオオオオ〜〜〜〜ン!!


突然静かな平原に 不気味な声が響き渡った
ク「えっ!? な…何今の声?」
慌てて辺りをキョロキョロと見回す二人
と…その時
?「あ…あの〜」
さらに別の場所からも声が聞こえた
しかし先程の声とは違い 何だか気弱そうな声だった
?「あの… そ…そこにいると見つかっちゃいますよ
  早く…こっちへ!」
見ると木の陰から1匹のノコノコが二人を手招きしていた
二人は訳も分からず ひとまず言われたとおりに
ノコノコの方へと駆け寄った
ノ「ふぅ〜 危なかったですね あんな所に突っ立ってたんじゃ
  すぐに見つかってバクリと食べられちゃいますよ」
ク「見つかる? バクリ? …どういう事なの?」
ノ「しっ!! 身を低くして! 隠れて下さい!!」
そう言って甲羅の中に手足を引っ込めて隠れるノコノコ
そして次の瞬間 またあの謎の声が辺りに響いた


ギャオオオオオォォォ〜〜〜ン!!


その身の毛もよだつような叫び声に二人は身震いし
同じようにその場にしゃがみこんで隠れた
するとそれまで晴れていた周りの平原が突然薄暗くなった
ク「!? 突然暗くなったわね? こんなに天気がいいのに…………!!
  な……何あれぇぇぇ〜〜〜っ!!!」
ノ「しー!! 大声出しちゃダメですってー!!」
そういうノコノコの声も大きかったが
クリスチーヌが叫ぶのも無理はなかった

周りが暗くなったのは雲が太陽を隠したからではなかった
マリオ達のいる場所のはるか上空を とてつもなく巨大な身体を持つ
真っ赤なドラゴンが大きな翼を羽ばたかせて飛んでいたのだ


ギャオオオオォォォォ〜〜〜ン!!


真っ赤なドラゴンはそのまま北の山の方角へと飛び去っていった
どうやらマリオ達には気付かなかったようだ
ノ「…………行っちゃいましたね ふぅ〜これで一安心です」
ノコノコは甲羅から顔を出した よく見るとこのノコノコ
甲羅だけでなく ちょっとオシャレな水色のパーカーを身につけている
ク「いきなりあんなでっかい怪物が出てくるなんてびっクリしたわ!
  何なのあのドラゴン!?」
ノ「は…はい あいつは…ゴンババと言って
  この辺りの村を襲う悪いドラゴンなんです
  僕の住んでるハナハナ村でも これまで何回か被害に遭いました…」
ク「ゴンババ… 何にしても見つからなくてよかったわ
  あなたのおかげよ! ありがとう!」
クリスチーヌがお礼を言うと ノコノコは照れ臭そうに頭をかいた
ノ「僕…ノコタロウって言います あの…もしかして…ひょっとして…
  あなた……マリオさんですよね?」
ノコタロウの問いかけにマリオは頷いた
ノ「うわ〜 やっぱりそうでしたか! こんな所で会えるなんて嬉しいです
  あの… もしかして…あのゴンババを退治しに来たんですか?」
ノコタロウが訪ねると 二人は驚き キョトンとした顔を浮かべた
ノ「……………あ 違いました? ………すいません
  マリオさんなら… ゴンババを倒してくれるかも…なんて
  思っちゃったもんですから…」
ノコタロウは気まずそうにマリオに謝った
ク「…私達 スターストーンっていう星の形をした石を
  探しに来たんだけど あなた…何か知らない?」
ノ「星の形をした石……ですか? いや…僕には分かりません
  でも…ハナハナ村の村長さんなら何か知ってるかもしれませんよ
  よかったら…僕が村まで案内しましょうか?」
ク「そうね… それじゃお願いするわ! ねぇマリオ?」
マリオ達はノコタロウに案内してもらい
橋を渡り 草原を抜けたところにある小さな村へとたどり着いた

ノ「着きましたよマリオさん ここが僕の住んでるハナハナ村です」
ノコタロウが村を案内してくれた 村の中にもきれいな小川が流れ
そのほとりには赤や青や黄色のきれいな花が咲き 花の周りには
フラワーランドの住民 フラワーさんの姿もあった
ク「……でも 思ったより人が少ないわね」
ノ「はい…そうなんです 以前は…もっと多くの旅人が
  訪れてくれたんですが… ゴンババの悪い噂のせいで
  訪れる人も少なくなってしまって…」
?「ノコタロウー!」
そこへ突然誰かの声が聞こえた 見ると目の前の丘の上から
ポニーテールをした可愛い女の子のノコノコが手を振っていた
ク「あら? 可愛い女の子じゃない! ……もしかして あなたの彼女?」
ノ「……エヘヘ 彼女は…ノコリンといって 僕のガールフレンドです」
ノコリンはノコタロウに気付くと 小走りで丘の下へと降りてきた
ノ♀「ノコタロウ 川の畔にはえてたきれいなお花取ってきてくれた?」
ノ「へっ!? ……………………ああっ!!」
どうやらノコタロウ ノコリンに頼まれた花を
摘んでくることを忘れ マリオ達を村に案内してきたようだ
ノ♀「もぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
   ノコタロウが取ってきてくれるって言うから
   楽しみに待ってたのにー!!
   またボ〜ッと違うことでも考えてたんでしょ?」
ノ「ご…ごめんノコリン 後でもう1回取りに行ってくるよ…」
ノ♀「…………まぁいいわ 何かまたゴンババが出たって聞いたし
   あなたが食べられなかっただけでも…………あら?
   その後ろの人って…確かマリオよね?
   へ〜 こんな有名人が村に来てくれるなんて珍しいわ」
マリオ達はノコリンに挨拶した
ノ♀「スターストーン? う〜〜ん…私も聞いたこと無いわね
   でも そういう話なら村長さんに聞くのが1番よ
   ただ… 最近ちょっとボケが始まったというか…
   物忘れが激しくなっちゃったから
   情報が手にはいるかどうかは分からないけどね」
ノ「村長さんの家は その先の丘の上にあるピンク色の壁の家です
  この時間なら家でのんびりしてるはずなので訪ねてみて下さい」
ピ「ピンク色の家…… 何か微妙な趣味してるのね村長さん」
ノ「…それは言わないお約束です」
村長の家を教えて貰ったマリオ達は ノコタロウに礼を言うと
早速村長の家を訪ねてみることにした
ノ「……やっぱりマリオさんって格好いいな〜 強くて男らしいし…」
ノ♀「本当 あなたもマリオを見習って
   もうちょっと男らしくなってくれればいいんだけどね〜」
ノ「それは………わかってるんだけど…………うん
  僕も………そう思う」

コンコン!
マリオは村長の家を見つけ 扉をノックした
?「どちらさんかな?」
真っ白なあごヒゲと 目を覆い隠すような真っ白い眉毛の
年老いたノコノコが扉を開けた 手には杖を持っている
どうやらこの人…もとい この亀が村長で間違いなさそうだ
村「何じゃねチミ達は? …………………はっ!!
  さ…さてはドロボーじゃな!? じゃがあいにくワシの家には
  金目の物なんて置いてはおりゃせんぞ!」
いきなりマリオをドロボーと勘違いし 一方的にしゃべり出す村長
村「…まぁ少しのお金や ワシの年代物のコウラならあるが
  ワシと婆さんのラブラブでスイートメモリーな写真と
  モーレツアタックで婆さんのハートをゲッチュした時の
  プレゼントの結婚指輪だけは勘弁してくれたまえ」
ク「いや…別にいりませんから そんな物」
クリスチーヌは慌てて自分達が泥棒じゃないことを村長に説明した
村「……何じゃ違うのか? ではワシに何か用かの?」
ク「はい…私達スターストーンっていう星の形をした石を探してるんです
  村長さんなら何か知ってるはずだってノコタロウから聞いてきて…」
村「何じゃ それならそうと早く言いたまえチミ!
  え〜と…スターストーン… スターストーン…」
村長は必至に脳内の記憶を探っているようだった
時々後ろを向いたり 後頭部をポリポリかいたりと
落ち着かない動きを見せた
ク「………やっぱりダメなのかしら?
  他の誰かに聞いた方がいいかもしれないわね」  
失礼とは思いつつ マリオも同じ事を考えていた
そして2人が諦めて家を出ようとした…その時
村「おおおぉ〜!! 思い出した思い出した!」
突然村長は大声を上げた
村「スターストーンなら… あの恐ろしき赤きドラゴン
  ゴンババが持っておると聞いたことがある!」
ク「!! ゴンババって…さっきのでっかりドラゴンの事ですか!?」
村「おぉ〜 よく知っておるのぅ あやつのせいで…
  この辺りの村は荒らされ わしらも非常に困っておる!」
スターストーンをゴンババが持っていると聞き
2人は戸惑いを隠せなかった
村「…………おぉ〜そうかそうか!!
  チミ達は無謀… いや勇敢にもゴンババを退治して
  ワシらの村に平和を取り戻してくれるつもりなのじゃな?」
ク「へっ!? いや…あの…」
村「そうかそうか ならば協力はおしまんよ! え〜と…誰じゃったかな?」
ク「……………私はクリスチーヌ こっちはマリオです」
村「そうかそうか クリチーズ君にマニオ君か
  良い名前じゃのぉ ほっほっほ」
ク「いや…クリスチーヌとマリオです!」
村「分かっておる分かっておる! それではワシが
  クリチーズ君とマニオ君に良いことを教えてあげよう」
言うだけ無駄だ… 2人は即座に悟った …そして
いつの間にかゴンババ退治を引き受ける事にもなってしまった
最も…どのみちスターストーンを手に入れる為には
あのゴンババというドラゴンを倒さなければならないようだから
2人は黙ってゴンババ退治を引き受ける事にした
ク「……まぁしょうがないわね
  それで…ゴンババの城はどこにあるんですか?」
村「うむ! ではまずはスットン砦に向かうといいよ!」
ク「………いや ゴンババの城への行き方を…」
村「スットン砦には太陽のカギ月のカギという
何ともミステリアスな名前のカギが隠されているという…  
その2つのカギを持ってこなければお話は進まんのじゃよクリチーズ君」
ク「…………分かりました」
村「砦へと続く道に向かう為の門を開けるように言っておくから
  死なない程度に頑張ってきてくれたまえ!」  
マリオ達は反論1つすることなく そのまま村長の家を後にした

ク「…………………とにかく その2つのカギがないと
  ゴンババ城にはいけないって事でいいのかしらね?
  …何か不安だけど とりあえず まずは
  そのスットン砦に行きましょう!」
マリオ達は不安を抱えつつも ひとまずそのスットン砦に向かうことにした
ノ「あ…あの〜」
後ろから声が聞こえ 振り向くとそこにはノコタロウの姿があった
ノ「ス…スットン砦に向かうんですか?
  …気をつけてくださいね あそこには
  石の怪物が出るって噂ですから」
ク「石の怪物!?」
ノ「はい… 何でも炎の技が効かない怪物らしいです
  あの… よかったら…これ持ってってください
  きっと役に立つはずですから」
ノコタロウは懐から取りだしたPOWブロックをマリオに渡した
これを叩けば 周りにいる敵全員にダメージを与える事が出来る
ク「ありがとうノコタロウ! ノコリンにもよろしくね」
ノ「はい… あの… それでもう1つお願いが…」
ク「…? お願い?」
ノ「はい… あの… その… えっと…………………
  や…やっぱりいいです! さようなら」
ノコタロウは何かを言いたそうにしていたようだが
それを告げることなく去っていってしまった
ク「………何だったのかしら? …まぁいいわ
  とりあえず門をくぐって スットン砦に向かいましょう」

2人は村の外れにある門へとやってきた
門の前には門番のノコノコが1人いて 石の怪物が村に入ってこないように
門を守ってくれているのだそうだ
門「…あ! マリオさんですね? 村長から話は聞いています
  どうぞこの門をお通りくだ………………あれ?」
門のカギを鍵穴に入れて開けようとする門番
ところが…何やら様子がおかしかった
門「おかしいな〜 クルッて回せば開くはずなのに…」
門番のノコノコはしばらくあれこれ努力して頑張ってみたものの
結局カギは開かなかった
門「う〜〜ん…ずっと使ってなかったので
  カギが壊れちゃったみたいなんです…
  困ったな〜 これじゃ門を開けられないよ〜」
ク「そんな〜 どうにかカギを治す方法はないの?」
門番は両腕を組んで必至に考えた
そして数秒後 何かがピンと閃いたようだ
門「…そうだ! 確かゴロツキタウンには
  どんな鍵でも開けてくれるプロがいるって噂を
  聞いたことがあります!
  その人に頼めば…鍵を開けてもらえるかも知れません!
  すいませんが…その人を捜して連れてきてもらえないでしょうか?
  僕は門番なので…ここを離れるわけにはいかないですし…」
ク「分かったわ そのカギ開けのプロを連れてくればいいのね?
  ……しょうがないわマリオ 一度ゴロツキタウンに戻りましょう」
門の壊れたカギを開けられるかもしれないというプロを探すため
マリオ達はハナハナ村を離れ 一度ゴロツキタウンに戻る事にした

                                   つづく

posted by モモワ at 12:09| 和歌山 ☁| Comment(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月11日

第5話「星の導き」

〜プロローグ〜

第5話「星の導き」


ク「うわああぁぁ〜〜っ!! す…すご〜い!!」
通路を抜けて開けた場所に出た瞬間
クリスチーヌは思わず大声に出して叫んだ
そこは これまでの場所とは全く違う空気の流れる空間だった
中央には円形のステージのような台があり
そしてその台の向こうの壁には 何とも不思議な模様が描かれた
深紅色をした豪華な扉があった
フ「す…素晴らしいぃ〜!! これぞ伝説になっている1000年の扉だ!
  さぁ もっと近くに行ってみよう!」
フランクリは伝説の1000年の扉を目の当たりにし 少し興奮気味だった
だが無理もない… クリスチーヌやマリオですら初めて目にする
ゴロツキタウンの伝説にある1000年の扉
言い伝えが本当なら この扉の向こうに
伝説の宝が眠っているということになる…
ク「う〜 何かドキドキしてきたわね さぁマリオ!
  私達も1000年の扉の近くに行ってみましょう」
フランクリに遅れて数秒後 マリオ達も1000年の扉の前へとやってきた

目の前にそびえ立つ巨大な1000年の扉
マリオは試しに両手で押して開けてみようとしたが
扉はビクとも動こうとしなかった
まるで不思議な力に守られているかのように…
フ「やはりこの扉を開けるには…スターストーンを集めるしかないようだな」
フランクリはそう呟くと 振り返ってマリオの方を向いた
フ「……………さて マリオ君!
  先程クリスチーヌ君が言った事を覚えているかね?
  『魔法の地図を持つ者は1000年の扉の前で それを掲げるべし…
  さすれば星の導き 星の石の在処をてらすであろう…』
  早速宝の地図を扉の前で掲げてみてくれたまえ!
  伝説が本当なら きっと何か起こるはずだ!」
マリオは頷き 懐から宝の地図を取りだすと
扉の前にある円形の台の上に乗って 高々と魔法の地図を掲げた
すると…
フ「!! おおおぉ〜!! これは…」
ク「床が!! …先生 これは一体!?」
突然マリオが乗っている台を中心に 不思議な青い光が周りを包み込んだ
足下には魔法陣のような不思議な模様が現れ
さらにはマリオが手にしている宝の地図が謎の光に包まれた

…………それからどれくらいの時間が経っただろうか?
気がつけば周りを囲んでいた不思議な光はおさまり
辺りは静けさを取り戻していた
ク「…………!? 何だったのかしら? 今の光?」
フ「ふ〜む… 何やらマリオ君に不思議な力が宿ったようにも
  見えたのじゃが…………んっ!? そうじゃマリオ君!
  宝の地図に何か変化は起こっておらんか!?」
マリオは すぐさま手に持っていた地図を広げて確認した
そして地図に変化がある事に誰もが気付かされた
ク「これは………お城!? さっきは こんな物なかったわよねマリオ?」
地図の右上部分 ゴロツキタウンから北東に位置する草原には
お城のような物が記されていた
もちろん先程見たときには こんなお城は記されてなかった
それは地図を見た全員が確認している
フ「ふむ…… とにかく 一度ワシの家に戻ろう!
  地図を調べるのはそれからだ!」



その頃ゴロツキタウンから少し離れた場所では…
?「マリオったら遅いんだから…」
一本道を歩いていく1人の女性
そう 彼女こそキノコ王国の王女ピーチ姫だった
ピ「…まぁいいわ 先にお宝の手がかりを見つけて
  マリオをビックリさせてあげるわ!
  伝説の宝を調べてるっていう考古学者のお爺さんから聞いた場所…
  このまま進んでいけばそこに着くはずだし」
どうやらマリオに宝の地図を送ったものの
肝心のマリオがなかなかやってこないので
待ちきれず 1人で先に宝探しを始めてしまったようだった
と…その時
?「お嬢さん… お嬢さん…」
ピーチ姫が歩いていると 誰かが突然声をかけてきた
ピ「…えっ? 誰? 今誰かが私を…」
?「お嬢さん… こっちさね」
草むらの影からマントを羽織った1人の老婆が手招きをしていた
どうやらピーチ姫に宝の地図が入った小箱を渡した
物売りのお婆さんのようだ
ピ「あら! あなたはさっきの…」
婆「ヒッヒッヒッヒィ… いよいよ宝探しを始めるようさね?
  そんなお嬢さんに餞別をと思ってね…」
老婆は真っ赤に熟した美味しそうなリンゴを取り出した
ピ「まぁ 美味しそうなリンゴ!  
  ……おいくらかしら?」
老「ヒッヒッヒッヒィ…お代なんかいらないさね
  腹が減っては戦は出来んというさね
  最も…戦ではなく宝探しだが どっちも同じさね」
老婆はそう言って手に乗せたリンゴをピーチ姫に差し出した
ピ「…でも悪いわ この宝の地図だってタダでいただいたのに…」
老「気にすることないさね アタシからの感謝の気持ちさね
  …あんな物騒な街で アタシみたいな年寄りがやってる店に
  興味を持ってくれたお客は あんただけさね
  遠慮無く受け取るといいさね」
老婆はそう言うとピーチ姫の手にそっとリンゴを乗せた
ピ「……ありがとうお婆さん 本当言うと…
  お昼を食べる前に出発しちゃったから
  さっきからお腹がすいてて困ってたとこなの
  ありがたくいただくわ」
ピーチ姫は老婆に礼を言うと リンゴを一口かじった
ピ「う〜ん美味しい! 本当に悪いわ こんな美味しい…リンゴを…
  お金も………はらわ………ず………に………」
次の瞬間 ピーチ姫は気を失い その場に倒れ込んでしまった
老「………ヒッヒッヒッヒィ リンゴに仕込んだ眠り薬が
  効いたようさね」
?「さすがお姉様の魔法薬 効果テキメンね!」
?「んあ〜」
老婆の後ろから突然現れた何者かが言った
?「…それで そのお姫様をアイツのとこに連れて行けばいいのよね?」
?「んあ〜」
老「そういう事さね… さぁグズグズしてないで さっさと帰るさね!
  お姫様が目を覚ましたら面倒さね」



そしてこちらはゴロツキタウンのフランクリの家
フ「………というわけで その宝の地図はスターストーンが
  どこにあるかを示す レーダーのような造りになっているようだ!
  そして先程地図に現れたお城だが… これはドラドラ平原
  示している! 1つ目のスターストーンは ここドラドラ平原にあるようだ」
ク「ドラドラ平原? 確か…ここから北東のドラドラ地方にある平原の事ですよね?
  1年中暖かくて景色も良くて ノコノコ達が暮らす村もある…」
フ「うむ その通りだ! 実は…ワシも以前からドラドラ地方には
  何かあると思っておったんだよ 宝の伝説が記された本に
  たびたびドラドラ地方という地名が出てきておったからな
  あそこには何かがあると………………おっ!!
  そうじゃ!! 思い出した!!」
突然大声を上げるフランクリにマリオ達は驚いた
フ「そういえば… 数日前に伝説の宝について聞きたいと
  1人の女性が訪ねてきおってな」
ク「1人の女性!?」
フ「うむ… この街には似合わない美しいお嬢さんだった
  きれいな桃色のドレスをまとい 黄金色に輝くきれいな髪に
  金色の王冠をかぶっておった」
その言葉にマリオは驚き 慌てて近くに落ちていた紙に
ある人物の似顔絵を描いてフランクリに見せてみた
フ「!! おおおぉ〜 このお嬢さんだ!
  まさか…このお嬢さんがピーチ姫だったとは…」
やはり数日前フランクリを訪ねてきた女性はピーチ姫だった
さらにフランクリは ピーチ姫にスターストーンとドラドラ平原の事を
話してしまったという
ク「……ってことは やっぱりピーチ姫は
  1人でドラドラ平原に向かったのね!
  またあの変な連中が襲ってこないとも限らないし… マリオ!
  急いでピーチ姫の後を追った方がいいんじゃない!?
  ピーチ姫が宝探しを始めたんなら…
  同じようにスターストーンを追っていけば いつかきっと
  ピーチ姫に追いつけるはずよ!」
クリスチーヌの提案にマリオは頷き 早速自分もドラドラ平原へ向けて
出発することを決めた
フ「ワシはこの街でピーチ姫や その変な連中の事について
  色々聞き回ってみることにしよう
  頼りになる知り合いもおることだしの」
ク「分かりました 私達はドラドラ平原に向かいます!」
フ「ドラドラ平原へと続く土管が この街の地下にあったはずだ!
  二人とも…くれぐれも気をつけて行くんだぞ!
  何か分かったら またワシを訪ねてくるといい!
  それでは気をつけてな」
マリオ達はフランクリに見送られ フランクリの家を後にした
ク「さぁ…いよいよ冒険の始まりね!
  目指すはドラドラ平原! さぁ行くわよマリオ!!」
マリオとクリスチーヌは気分を新たに
伝説の宝とスターストーンを巡る冒険へと出発していくのだった

                                     つづく
posted by モモワ at 20:46| 和歌山 ☀| Comment(2) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

第4話 「地下通路の黒い箱」

〜プロローグ〜

第4話「地下通路の黒い箱」


マリオ達はフランクリを追いかけて家の外に出た
フ「ふむ…確かここじゃったな」
フランクリは家の前にある策をはずしていた
その奥には緑色の土管が見える
フ「この土管から ゴロツキタウンの地下へと行くことが出来るのだが…
  地下にはガラの悪い連中がウロウロしている
  心してかからねばならんぞ!」
ク「平気ですよフランクリ先生! こっちにはマリオがついてるんですから!
  さぁマリオ! 早く地下にあるという1000年の扉に向かいましょう!」
マリオは頷くと ジャンプして土管の中へ飛び込んだ
続いてクリスチーヌやフランクリも同じように土管の中に飛び込んだ
しばらく狭い土管の中を進むと ようやく先に出口が見えてきた

ク「へ〜 ここがゴロツキタウンの地下… もっと洞窟みたいなとこかと思ったら
  何か地底の街って感じね」
土管を抜けた先には どこまで続くか分からない地下通路が広がっていた
フ「驚いたかね? 元々この辺りの建物は皆地上にあったのだよ
  しかし…伝説とされている大災害によって
  街は地底深くへと沈んでしまった…………ほれ! 見た感じ…
  まだまだ街だった頃の面影が残っておるだろ?」
確かにフランクリの言うように ボロボロになっているとはいえ
石畳のような通路に壊れた街頭が立ち並んでいる
周りには建物のような物もいくつかあるが 損傷が酷い建物がほとんどだ
フ「さて… とりあえず進んでみよう! ワシも1000年の扉が
  この地底のどこにあるかまでは知らないからな…
  自分の足で歩いて調査をすることも 考古学者としての立派なつとめだ!」
ク「そうですねフランクリ先生! さぁ行きましょうマリオ」
マリオ達は左右に続く道の右側の通路を進んでみた
せまい通路を抜けると とても広い空間に出た
ク「うわぁ〜広〜〜い!! ここは…きっと街の広場だったのかしらね?」
空間の中央に噴水らしき物が見える所からして 恐らくそうなのだろう
もちろん噴水も今は壊れて水を吹き出すことなく朽ち果てている
さらに奥へと進もうとしたマリオ達だったが
通路に向かって倒れた巨大な大理石の柱が道をふさいでしまっていた
柱の下にはわずかながらの隙間があるが マリオ達が通り抜けるには狭すぎる
フ「ふ〜む… この先へは進めないようじゃ 戻ろう」
マリオ達は来た道を戻り 今度は左の通路を進んでいった

その先にある階段を降り 再び階段を登ると 遠くの足場に
土管らしきものがあるのを確認できた
フ「1000年の扉はもっともっと深いところにあるはずだ
  あの土管を使えばさらに下の階へと行けるだろう」
ク「そうですね じゃあ早速…」
?「お〜っと!! ちょいと待ちなよ そこの姉ちゃん!!」
突然暗闇から誰かの声が聞こえ 通路の先から3匹のクリボーが姿を現した
よく見ると1匹は普通のクリボーだが 1匹は翼を持ち 残りの1匹は
頭に鋭いトゲのついた帽子を被っている
ク普「へっへっへ… こんな所で可愛い姉ちゃんに出会えるとはな!」
ク羽「どうだ? 俺達と一緒に来ないか? 可愛がってやるぜ〜」
ク棘「後ろのオッサン2人には用はねぇからよ とっととどっかに消えな!」
どうやらクリボー達の視線の先にはクリスチーヌしかいないようだった
ク「あ〜ら…可愛いなんて正直な連中ね!」
クリスチーヌは しっかりその部分だけは素直に認めた
ク「………でも アンタ達みたいなタイプ私大っ嫌いなの!!
  悪いけど急いでるんだから そこをどいてくれる!?」
さすがに彼らの誘惑に乗るようなクリスチーヌではなかった
しかし断ったことで クリボー達は頭にきたようだった
ク普「この野郎〜!! 下手に出てりゃいい気になりやがって!!」
ク羽「こうなったら ちょいと痛い目にあわせてやろうぜ!!」
ク棘「まずは そのヒゲのオッサンからコテンパンにのしてやる!!」
クリボー達は怒ったまま いっせいにマリオ達の方に向かってきた

フ「ふむ… クリボー パタクリボー トゲクリボー
  クリボー一族勢ぞろいといった感じだの」
ク「そうですね …でも相手じゃないわ ねぇマリオ?」
マリオは頷くと同時に向かってきたクリボーの攻撃をジャンプでかわし
そのままクリボーの頭を踏みつけてクリボーを倒した
ク羽「よくも仲間を! くらえ〜!!」
続いてパタクリボーが上空から急降下してきた すると…
ク「マリオ さっきは助けてもらったけど…
  私だって戦えるんだからね! 見てなさい!」
クリスチーヌは大きくジャンプし 放物線を描きながら
パタクリボーの頭に頭突きをお見舞いした
ク羽「ぐぎゃっ!!」
パタクリボーは衝撃で羽を失い 普通のクリボーになって地面へと落下した
ク「……ね? こんな連中くらい朝飯前よ!」
マリオは「オー」と感心しながら手を叩いて拍手した
ク棘「へへへ…じゃあ俺にも その得意な頭突きとやらを
   おみまいしてもらおうじゃねーか!」
そう言ってマリオ達を威嚇するトゲクリボー
さすがにこいつにはジャンプ攻撃が通用しなさそうだ
しかし…
ク棘「さぁどうした? お得のジャンプで俺を………お?」
ガツーン!!
辺りに衝撃音が響いた マリオは持っていたハンマーを使い
トゲクリボーに会心の一撃をお見舞いしたのだった

ク棘「く……くしょぉ〜 ハンマーを持ってやがるとは…」
ク羽「この羽の恨み…忘れねえかんな!!」
ク普「お…覚えてろぉ〜!!」
クリボー達は泣きながらどこかへと逃げ去っていった
ク「ふんっ! いい気味」
クリボー達を倒したマリオ達は そのまま奥にある土管に入り
さらに地下へと降りていった
フ「この先にも先程のようなガラの悪い連中がいて
  ワシらを見つけたら襲いかかってくるだろう…
  気を引き締めていかねばならん……………!!
  そうだマリオ君! キミにこれを渡しておこう」
フランクリは靴の形をしたバッジをマリオに渡した
フ「それは『ガツーンジャンプ』のバッジだ! それをつけていれば
  キミは必殺ガツーンジャンプが使えるようになる
  大きな力で敵にジャンプ攻撃する技じゃ 是非つけておくといいよ」
マリオはフランクリから受け取ったガツーンジャンプのバッジを早速つけた
ク「なかなか似合ってるわよ! さぁ先に進みましょう」
マリオ達は地下通路をさらに進んでいった
その先には水の流れている場所があり 先程のようにクリボー達が
何回か襲ってきたが 特に苦戦する事はなかった
と…その時
※「ちくしょー! 覚えてろよ!」
2匹のトゲクリボーが泣きながらマリオの横を走り抜けていった
すると…
?「あ…ありがとうございます」
?「気にするな! この辺にはあんな連中がいるから気をつけろよ」
少し先の開けた場所に二人はいた 1人はボロドー そしてもう1匹は
何やら身体の小さい見たことのない生き物だった
その生き物はボロドーに礼を言うと 小さな壁の隙間から
どこかへと去っていった
ク「……あれ? あなたはあの時の!」

ボ「ん? ……お!! なんださっきのお嬢ちゃん達じゃねーか」
それは先程 港でマリオ達を助けてくれたボロドーだった
ク「さっきはどうもありがとう! …でも こんな所で何をしてるの?」
ボ「な〜に… ここは伝説にもなってる沈んだ街だったところだろ?
  お宝とか…何か珍しい物がないかって思ってな! 時々来るんだよ
  …んでもって ちょうどここで見たことない小さいのがトゲクリボー達に
  からまれてたから 追っ払ってやったのさ!」
ク「へぇ〜 あなたって優しいのね」
ボ「な〜に… 弱い物いじめする連中が許せねぇだけだよ!
  ……んでお嬢ちゃん達は何でこんなとこに?」
マリオ達はボロドーに1000年の扉や宝の地図のことを話した
ボ「あ〜 そういやあったなそんな扉! まぁ…確かに怪しいっちゃ怪しいが
  どうやったって開けられねえ扉だからな〜 俺は興味無しだぜ!
  確か…ほれ! そこの土管で潜った所にあったはずだぜ!」
ボロドーが指さした建物の窓から わずかに土管が見えていた
ボ「そんじゃな! 俺は別の所を探ってみたいからよ!
  またどっかで会えたら会おうぜ! あばよ〜」
ボロドーは素早い動きで 別の通路の奥へと走り去っていった
フ「ふむ…この土管の先と言っておったな さぁ急ご………ん?
  彼…何か落としていったみたいだよ?」
フランクリは足下に落ちていた真っ黒な色のカギを拾った
ク「何だか不気味な色のカギですね 今度会った時に彼に返しましょう!」
マリオ達はカギを拾い 土管を通ってさらに地下へと潜った
そして土管を抜けると再び道が左右に分かれていた
ただ左には高い壁があり マリオのジャンプでもよじ登れそうになかった
右にある階段の上から飛んでも 飛び移れそうにはない距離だ
ク「う〜ん…マリオのジャンプでも無理となると この階段を登って
こっちに進むしかなさそうね」
マリオ達はそのまま右にある階段を登り 頂上にある建物の中へと入った

ク「あら? 何かしらこれ?」
そこは中央に真っ黒な大きな宝箱が1つ置かれただけの寂しい空間だった
フ「何だか不気味な色をしておるのぅ」
マリオは宝箱に近づき 箱を開けようとした
すると…
?「…………!! おおお! ついに勇者が現れおった!!」
突然箱がカタカタと揺れたかと思うと 突然語りかけてきた
?「オヌシが伝説の勇者じゃな!? いや…間違いない!!
  ワシの声は伝説の勇者にしか聞こえないはずじゃからな!!」
突然マリオを勇者と呼ぶ黒い箱 マリオ達は訳も分からず呆然と聞いていた
ク「マリオが勇者? あなた…誰なの?」
クリスチーヌが訪ねた よくよく考えれば黒い箱の声はマリオだけでなく
クリスチーヌにもフランクリにも聞こえてることになるのだが…
?「うむ… 実はワシは昔悪い魔物に呪いをかけられてしまっての…
  ワシの呪いを解いてくれる勇者が現れるのを
  ずっとここで待ち続けていたというわけなんじゃ!
  …ところで オヌシ達は何故ここへやってきたのじゃ?」
黒い箱がマリオ達に訪ねてきた
フ「ふむ… 先程のボロドーは信用できそうだったから話したが
  今回は信用できるかどうか怪しいもんだのう…
  ワシらがスターストーンを探している事は黙っておいたほうが 
  いいかもしれんのう…ふむ」
ク「そうですね…………!! ってフランクリ先生!!」
フ「!! し…しまったぁ〜!!」
うっかり口を滑らしてしまったフランクリの叫びが辺りにこだました
?「…なるほど オヌシ達はスターストーンを探しておるのだな?
  やはりオヌシ達は勇者に間違いない! それに…
  スターストーンを手に入れるにはワシの力が必要となる!
  どうかこの箱を開けてワシを出してはもらえんじゃろうか?
  この箱を開ける黒いカギは この近くに落ちていたはずなのじゃが…」
ク「黒いカギ………………え? もしかして…このカギが!?」
マリオ達は先程のボロドーが落としたと思われる黒いカギを取りだした
?「おお〜!! それじゃそれ!! そのカギを使えば
  ワシはこの箱から解放される! 頼む!! そのカギをつかって
  ワシをここから出してくれぬか!?」

マリオ達は迷った 箱の言ってることが本当かどうかも分からないし
あのボロドーの物かも知れないカギを勝手に使うわけにはいかないと…
?「頼む…もうオヌシ達しか頼れる者がおらぬのだ!!」
ク「…………どうするマリオ?」
しばらく悩んだマリオだったが 必至に願い続ける黒い箱の頼みを
見捨てていくこともできず… マリオは黒いカギを使うことを決意した
?「おお…ありがたい! さすがは伝説の勇者」
マリオは黒いカギを鍵穴に差し込んで回した
すると カチャンという音と共に箱のカギが開いた
?「おおおおおお! オヌシのおかげで助かった!
  心より礼を…………」






?「……な〜〜んてな
  ブワハハハハハハハハハハッ!!
 バ〜〜〜カ〜〜〜め〜〜〜〜!!

黒い箱は態度を一転させ 不気味な大声で叫んだ後 ゆっくりと箱を開いた
すると中からでてきたクシャクシャの紙のようなものが徐々に広がり
マリオ達の周りの空間を覆いつくした
?「まんまと騙されおったな!! 誰がお前らなど助けたりするものか!!
  それどころか…これまで閉じこめられた恨みを晴らすために
  お前に恐ろしい呪いをかけてくれるわ!!
  そりゃ〜!! 呪われろ〜〜〜〜〜っ!!」
次の瞬間 眩しい閃光が放たれ マリオの全身を覆い尽くした
?「ブワハハハハ!! これでお前は呪われたぞ!!
  いいか!? よ〜〜〜〜〜〜〜く聞け!!
  お前はこれから頭の中で紙飛行機を想像する度に…
  何と身体が紙飛行機になってしまうのだ!!
  それ!! 紙飛行機を想像してみるがいい!!」
想像しろと言われたら 嫌でも頭で想像してしまうのが人間…
マリオは言われるままに紙飛行機のイメージを頭で想像してしまった
すると…
ク「!! マ…マリオの身体が!?」
マリオの身体はペラペラの折り紙のようになり
ひとりでに身体が折り曲がって紙飛行機の姿になってしまった
?「ブワハハハハ!! どうだ呪いの恐ろしさが分かったか!?
  その姿のまま高いところから飛び降りると 紙飛行機のように
  なさけない動きで空を飛べるようになってしまうのだ!!
  …ちなみにその紙飛行機に触れた者は 吸収されてしまうのだ!
  格好悪い紙飛行機に乗せられて飛ぶという苦渋を
  た〜〜っぷり味わうがよいわ!!
  ではさらばだ愚か者め! ブワハハハハハッ!!」
散々1人で騒いだ後 黒い箱の中身は再び小さくしぼみ
そのまま消滅してしまった

ク「……………何だったの今の? 大丈夫マリオ?」
気がつけばマリオの身体は元に戻っていた
どうやら紙飛行機が地面につけば ひとりでに元に戻るようだ
フ「ふむ… よく分からん奴だったが 呪いといっても
  それほど問題はなさそうだよ! むしろその能力を使えば
  先程の高い壁を越えられるかもしれぬ!
  ものはついでだ! 早速試してみるとしよう」
マリオはキツネにつままれたような顔を浮かべたまま 建物の外に出た
そして階段の上から紙飛行機を思い浮かべ 身体を紙飛行機へと変えた
ク「確か…触れた者は吸収されるって言ってましたよね?」
フ「そうだ! さぁ紙飛行機になったマリオ君に触れてみよう!」
二人は紙飛行機になったマリオに触れた
すると二人は紙飛行機の背中部分の折り目の中に吸い込まれた
フ「よしマリオ君! 階段の上から向こうの壁の上まで飛んでみてくれ!」
紙飛行機マリオは階段の上から発進し 上下に放物線を描きながら飛び
何とかギリギリ壁を越え 向こう側に着地することが出来た
そして地面に着地するとマリオ達は元の姿に戻った
フ「うむ成功だ! 何だかよく分からん奴だったが… おかげで
  こちら側に来ることができたのぅ」
ク「そうですね 呪いなんて言ってたけど便利そうですもんね!
  マリオ! これからも いざって時は紙飛行機よろしくね〜」
クリスチーヌにウインクされながらも マリオの心境は少々フクザツだった

                                    つづく


posted by モモワ at 23:40| 和歌山 ☁| Comment(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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