2011年03月02日

第3話 「考古学者フランクリ」

〜プロローグ〜

第3話
「考古学者フランクリ」


ゴロツキタウンにやってきたマリオとクリスチーヌは
この街で伝説の宝について調べているというクリスチーヌの先生に会うため
ゴロツキタウンの中心部を歩いていた
ク「ここがゴロツキタウン中心部よ! 広場の中央には
昔使ってたと思われる絞首台が飾ってあったりするんだけど
まさにこの街ならではって感じね」
クリスチーヌはマリオと出会う前にも 既にこの街を探索していたので
街のことに詳しかった
それに大学で考古学を学んでいるだけあって 彼女の知識力はかなり豊富のようだ
ク「この街は大きく分けると東エリアと西エリアの2つに分けられていて
西エリアはモンテオーネっていうマフィアのボスが治めてるそうよ
一方で東エリアはスネイル盗賊団が支配しているらしくて
西エリアに比べると治安もあまりよくないみたい…
それに盗賊団とマフィアの抗争が激しいらしくて この前も中央広場で
盗賊団の下っ端がマフィアの2人組に…」
※「おっとごめんよ!!」
クリスチーヌが話をしている最中 1人のボロドーがマリオにぶつかってきたかと思うと
そのまま走り去って行ってしまった
ク「……何なのよ! いきなりぶつかってきておいて あんな態度で…………………!!
  マリオ!! もしかしたら今の!!」
マリオもハッと気付き 慌てて懐に手を入れたが 時既に遅かったようだ
ク「…………………やっぱり
  もぉ〜!! 本当嫌になっちゃうわこんな街〜!!
  ワケ分かんない連中にはからまれるし… スリには会うし…
  もう最悪!!」
実質的な被害者はマリオだが クリスチーヌはかなりお冠のご様子
ク「……まぁ 今さら騒いでてもしょうがないわ
  とりあえずフランクリ先生の家を探しましょう!
  確か東エリアにあるって聞いたから! ………あんまり行きたくない場所だけど」

2人は用心しながらゴロツキタウンの東エリアへと足を踏み入れていった
足下にはゴミが散乱し 周りの家の壁も落書きがあったり 汚れていたりで
とても人が住めるような街には思えない所だった
ク「こんな所に…本当にフランクリ先生は住んでるのかしら?
  誰かに聞きたいところだけど… またさっきみたいなスリだったら最悪…」
?「おい! しっかりしろ兄弟!!」
?「うううっ…」
 橋の前で誰かが騒いでいた 頭にバンダナを巻き 手には槍を持った
 いかにも盗賊団の一員らしい2人の姿がそこにあった
 しかしそのうち1人は足をケガしているらしく 道ばたに倒れ
 もう1人が必至に何度も呼びかけ看病しているようだった
ク「……あれは盗賊団の一員ガース兄弟ね 何かあったのかしら?」
 マリオはガース(兄)の元にかけより 声をかけた
ガ兄「ああん? 何だよオメーは? 今それどころじゃねーんだ!!
   俺の弟がマフィアのお礼参りにあってよ…
   こんなケガさせられちまったんだ! くそ〜あいつら〜!!」
ガ弟「ううっ…」
ガ兄「しっかりしろ! 俺がすぐに回復アイテムを…………といっても
   マフィアの連中に有り金全部持ってかれた今…俺は一文無し
   いっそのこと店に押し入って…」
ク「よしなさいよそんな事! それでアンタが捕まったら
  誰がこの弟の看病をするのよ!?」
クリスチーヌが叫ぶと同時に マリオは自分が持っていたスーパーキノコを
ガース兄に笑顔で差し出した
ガ兄「!? な…何だお前 まさか…これを俺にくれるってのか?
   俺…金なんか持ってねーぞ! み…見返りは何だ!?」
ク「何言ってるのよ! マリオがそんな事するわけないでしょ!
  そんな事言ってる暇があるなら 早く弟さんに食べさせてあげなさいよ!」
ガ兄「………あ あぁ 分かった」
ガース兄はマリオから受け取ったスーパーキノコを弟に食べさせた
ガ弟「うう………!? お!? 身体の痛みが一気に引いてきた!」
ガ兄「おおっ! だ…大丈夫か? もう痛みはないんだな? よかった…」

弟の容態も良くなり ホットした兄は手に持っていた槍を地面に置き
両手両足を地面につけ マリオに頭を下げた
ガ兄「すまねぇ アンタのおかげで弟が助かった 礼の言葉もねぇ!!
   でも… 何で俺達みたいな盗賊団に アンタは…?」
ク「何言ってるのよ! 困ってる人を見捨てられなかった…
  ただそれだけじゃない! ねぇマリオ?」
クリスチーヌの問いかけにマリオは静かに頷いた
ガ兄「……ありがとよ! この恩は一生忘れねーぜ!!
   あいにく俺達は何も持ってねぇから 礼のしようがないんだが…」
ク「お礼なんかいいわよ それより聞きたいんだけど… この辺りに
  フランクリって先生が住んでるのを知らない?」
ガ兄「フランクリ………あぁ〜 あの考古学者の爺さんの事か?
   それならほれ そこの家に住んでるぜ!」
ガース兄が指さした場所は マリオ達が立っているすぐ後ろの家だった
ク「まさかすぐ後ろの家がそうだったなんて 笑っちゃうわねマリオ
  …どうもありがとう!」
ガ兄「気にすんな! 世話になったのは俺達の方だ!
   もし困ったことがあったら いつでも何でも相談してくれ!
   俺達は橋を渡ったとこにある家を住み家にしてるからよ!
   それじゃあな!」
ガ弟「助かったよ ありがとよヒゲの旦那とクリボーのお嬢ちゃん!」
2人はマリオ達にお礼を言うと 橋を渡って去っていった
ク「盗賊団なんて言うから ロクでもない連中だって思ったけど…
  意外と情けにあつい連中だったわね
  さぁ気分も良くなったところでフランクリ先生に会いに行きましょマリオ!」

マリオはガース兄弟に教えて貰った家の扉を開けて中に入った
ク「こんにち……うわー すご〜〜い!!」
思わず感心して大声を出すクリスチーヌ
だがそれもそのはず… 部屋の中の棚という棚は
溢れんばかりの本で埋め尽くされていた
足下に落ちていた本を手にとってパラパラとめくってみるマリオだが
ズラッと並ぶ文字の多さに思わず目が回りそうになった
?「ん? ワシの家に入ってきたキミ達は誰かね?」
本棚の後ろから眼鏡をかけた白髪の年老いたクリボーが出てきた
この人が………もとい このクリボーがフランクリで間違いなさそうだ

ク「あっ!! フランクリ先生ですね!?」
フ「んっ? 見覚えがあるぞその顔は! え〜と… キミは確か…」
ク「はい! 私はクリフォルニア…」
フ「待ちたまえ待ちたまえ 言わずとも名前を当ててみせるぞ!
  年老いたとはいえ 記憶力にはまだまだ自信があるのじゃ!」
フランクリはクリスチーヌのセリフを止め 必至に頭を悩ませ考え始めた
フ「えっと… くりまんじゅうでもなく… クリキントンでもなく… クリオでもなく…」
ク「………あの〜」
フ「クリリンでもなく…
  クリごはんでもなく…
  クリストファーロビンでもな……………!!
  そうじゃそうじゃ!! 思い出した思い出した!!」
突然大声で叫ぶフランクリ
フ「…クリスチーヌ君じゃな? 1年前にワシの考古学の授業を受けていた…」
ク「は…はい! 3年生のクリスチーヌです!
  お久しぶりですフランクリ先生 覚えててくれたんですか?」
フ「もちろん覚えておるとも! ワシは記憶力には自信があっての…
  いや〜 キミは実に優秀な生徒だった!
  キミほどワシの考古学の授業を熱心に聞いてくれた生徒はいなかったよ」
フランクリはウンウンと頷きながら クリスチーヌの後ろにいたマリオの姿に気付いた
フ「えーと… キミは確か……」













フ「……誰だったかの?
ズルッ!!
ポーズまで決めて名前を呼ばれるのを待っていたマリオは
そのままずっこけ 後ろの本棚で頭をぶつけた
衝撃で落ちてきた本がマリオの頭の上にホコリと共に覆い被さった
ク「先生! マリオですよマリオ! いつも大魔王クッパが悪さした時
  クッパをやっつけてこらしめてるスーパーヒーローのマリオですよ!」
フ「お〜そうかそうか いやいやすまんすまん
  長年研究一筋のワシは 世間のことにはとんと疎くての〜
  …しかし 何故突然ワシを訪ねてきたのかね?」
マリオは頭に積み重なった本を本棚に戻し終えると
やや納得いかないような表情を浮かべながらフランクリに訪ねた
フ「何々? 伝説の宝について教えてほしいというのかね?
  ふ〜む…確かにワシは伝説の宝を研究する為に
  ここゴロツキタウンへとやってきた しかし…
  どうしてキミは伝説の宝について知りたいのかね?
  ただのおとぎ話かもしれないのだよ?」
フランクリの問いに どう答えていいか分からず戸惑うマリオ
ク「…伝説の中にある真実を見つける事こそ 考古学者の使命だと思います!」
その隣でクリスチーヌが力強く 自信を持って発言した
ク「私は…伝説の宝は本当にあると思っています!
  だからこそ見つけたいんです!」
フ「ふむ… なかなか良い答えだ!
  ならばワシも出来る限りの協力はさせてもらおう!
  ……………とはいえ 実はなかなか謎が多いのだよ
  この伝説の宝というのは…」
ク「………というと?」
フ「使い切れないほどの財宝であるとも言われておるし…
  ある本には魔法のアイテムであるとも書かれてある…
  はたまた宝の正体は恐ろしい怪物だとか…
  実は宝など存在せず カラッポだとか…
  情報がバラバラで どの情報が正しいのか全く分からん!
  それが現状なのだよ」
どうやら宝の正体はフランクリの長年の調査をもってしても
まだハッキリとは分かっていないようだった
フ「…だが 伝説の宝にたどり着くための手がかりは掴んだ!
  それがスターストーンだ!!」
スターストーン 初めて聞く名前にマリオは首をかしげた
ク「7つのスターストーンを集めると 宝へ繋がる1000年の扉が開かれる…
  そう言い伝えられているんですよね?
  そして魔法の地図を持つ者は1000年の扉の前で それを掲げるべし…
  さすれば星の導き 星の石の在処をてらすであろう… でしたよね?」
フ「さすがクリスチーヌ君 よく調べておるな〜」
しばらく2人の難しい会話が続き マリオは後ろで隠れてこっそり
大きなあくびをした
フ「…そして その1000年の扉はこの街の地下にある!
  そこまでは分かっておるのじゃが… 残念なことに
  肝心の宝の地図がないのじゃよ」
さっきまで目を輝かせて語っていたフランクリは
急にガックリと肩を落とした
ク「あっ! その事なんですけどフランクリ先生!
  何とマリオがその宝の地図を持ってるんですよ!!」
フ「………………………………………え?
  何〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?
  そそそそそそそそそそそそそそそそそそ…それは本当かねマリオ君!?」
突然のフランクリの叫び声にマリオは驚き 慌ててあくびを止めた
そして懐にしまっていた地図を開いてフランクリに見せた
フ「おおおおおおぉ!! これこそまさに宝の地図!!
  すっばらしい〜ぞキミー!!
  グレート!!
  ワンダフル!!
  エーークセレーーーント!!
ゴロツキタウン全域に響くような声で叫ぶフランクリ
ク「…………先生 気持ちは分かりますが落ち着いて下さい!」
フ「うむ…すまんすまん つい取り乱してしまった…
  だが…そうと分かればこうしてはおれん!!
  マリオ君!! クリスチーヌ君!!
  すぐさま地下にある1000年の扉に向かおう!!
  そこで地図を掲げれば きっとスターストーンの在処が分かるはずだ!!
  さぁーレッツゴーレッツゴー!!
  全力でBダッシュだーーーーーーっ!!
次の瞬間 フランクリは周りの本を蹴散らしながら
超高速スピードで家の外へと飛び出していった
ク「…………先生があんなに興奮するの初めて見たわ」
マリオもクリスチーヌの隣で唖然としていた
ク「…でも これでいよいよ宝探しがスタートできるわね!
  さぁ私達も行きましょう! 地下にある1000年の扉へ!!」

                                      つづく
posted by モモワ at 22:25| 和歌山 ☀| Comment(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第2話 「ピーチ姫と宝の地図」

〜プロローグ〜

第2話
「ピーチ姫と宝の地図」


…それはマリオがクリスチーヌと出会う 数日前の事だった
?「フンフ〜ン フフフ〜ン♪」
マリオの家のキッチンで鼻歌交じりに料理をしている1人の男
?「……よし できた!! 兄さん 今日のはなかなかの自信作だよ〜」
マリオのことを「兄さん」と呼び つくったばかりの料理をお皿にのせ
鼻歌を歌いながらテーブルの上へと運ぶマリオにそっくりな この男
そう この男はルイージ マリオの弟だ

ル「新鮮なキノコが手に入ったのはラッキーだったよ
  また僕のお料理レシピが1品増えたよ 兄さん味はどう?」
ルイージは今作った料理のレシピをメモしながらマリオに訪ねた
マリオは満足そうにルイージのつくった料理を平らげていく
いつもと変わらぬ平和な日々… しかしこの物語は
マリオの元に届けられた1通の手紙から全てが始まるのだった

?「マリオさぁ〜〜〜〜ん!!」
マリオが食器を片付けていると 誰かがやってきたらしく
玄関のドアをトントンとノックした
マリオは食器を棚に戻すと すぐさま玄関の扉を開けた
?「あっ! マリオさんお久しぶりです お元気でしたか?」
それは郵便配達員のパレッタだった
パレッタは以前マリオと一緒に冒険をした仲間で
郵便配達員が本業の彼は 毎日忙しく飛び回りながら
キノコワールドのあちこちに手紙を配達してまわっている
パ「この前クリオさんやカメキさんの家にも
  手紙を届けに行きましたけど 皆さんお元気そうでしたよ!
  またマリオさんと一緒に冒険がしたいって言ってました
  もちろん私もですけど…………………… あっ!!
  忘れるところでした はい こちらマリオさんへのお手紙です」
パレッタは郵便袋から1通の手紙を取りだすと それをマリオに渡した
パ「では私はこれで! 次はカラカラ砂漠のロレンチュさんの所に
手紙を届けに行かなきゃならないので…」
パレッタはそう言うと次の配達先に向かって飛び去っていった

ル「兄さん パレッタが持ってきてくれた手紙誰からだったの?」
マリオは椅子に腰掛けると 手紙をテーブルの上に置いた
差出人は何とピーチ姫からだった
ル「兄さん! これピーチ姫からの手紙じゃない!!
  早く開けて読んでみようよ!」
マリオは驚きながらも すぐさま封筒から手紙を取りだして
ピーチ姫からの手紙を読んだ


こんにちはマリオ
私は今 キノコ王国を巡る旅に出ています

その度の途中で 不思議な地図を手に入れました
何と…宝の地図です!

ゴロツキタウンという街で 物売りのおばあさんから
もらった箱に入っていたのです

でも私1人だけで宝物を見つけ出すのはちょっと大変そう…
だからマリオにも宝探しを手伝ってもらいたいのです
いいわよね?

宝の地図は手紙と一緒に入れておきました
それを持って街まで来て下さい
ゴロツキタウンの港で待ってます 絶対来て下さいね

                       ピーチより



ク「………なるほどね〜 それでマリオは その宝の地図を持って
  ピーチ姫が待つ このゴロツキタウンまでやって来たってわけなのね?」
マリオから事情を聞き 納得するクリスチーヌ
ク「…………でも おかしいわね〜 港にピーチ姫らしき人は
  どこにも見あたらなかったわよね?」
クリスチーヌの問いかけに頷くマリオ
ク「もしかしたら さっきの騒ぎがあったから 他の場所に行っちゃったか…
  それともあるいは…1人で先に宝探しを始めちゃったかのどちらかね!」
クリスチーヌの言葉に再び頷くマリオ
ピーチ姫の性格からすると マリオの到着を待ちきれず
1人で先に宝探しを初めてしまったとしても 何の不思議もない
と…その時
?「おや!? マリオ殿ではありませんか!」

突然声をかけてマリオに近づいてきた1人の老人
?「いやはや こんなところで会うとは奇遇ですな! いやっはっはっは…」
それはキノコ王国の大臣 キノじいだった
しかしいつもは一緒にいるはずのピーチ姫の姿はない
キ「……ところで マリオ殿が何故この街に!?」
どうやらキノじいは何も知らないらしく
マリオはピーチ姫から宝の地図と手紙が送られてきた事を
キノじいに伝えた

キ「な…何と 姫はそのような事を…」
やれやれと言った感じで首を左右に動かすキノじい
キ「実は私達は旅の途中 船の燃料を補給する為にこの街にやってきたわけですが…
  私がちょっと目を離した隙に姫はどこかにいかれてしまわれたのです
  …………とはいえ 姫にとってはいつものこと
  どうせすぐに戻ってくると思っていたのですが…未だに姫はお戻りになられない
  ですから心配になって街を歩き回って探していたところなのですよ」
キノじいはフゥーと小さくため息を零した
キ「………ですが マリオ殿がおられれば安心ですな!
  申し訳ないのですが 姫を見つけて連れてきてもらえませぬかな?
  私はそこの宿屋で休んでおりますので…」
キノじいはそう言うと 正面に見えている宿屋へと入っていった

ク「……ピーチ姫が戻ってきてないってことは
  やっぱり1人で宝探しに向かったってことなのかしら?
  それなら…」
クリスチーヌは少し考えた後 振り返ってマリオに言った
ク「……ねぇマリオ! 私と一緒に来ない!?」
突然の誘いにマリオは驚いた
ク「私の大学の先生が この街で その伝説の宝を研究してるんだけど…
  先生に その宝の地図を見てもらいましょうよ!
  もしかしたら何か分かるかも知れないじゃない」
マリオは腕を組み どうするか悩んでいた
ク「…それにピーチ姫が本当に宝探しを1人で始めたんなら
  私達も宝物を追っていけばいいのよ!
  そしたら いずれピーチ姫にも会えるんじゃないかしら?」
一見強引にも思えるが よくよく考えてみると
意外としっかりとしているクリスチーヌの意見にマリオは素直に納得した
ク「…じゃあ決まりね! よろしくねマリオ!」
こうして考古学を学ぶクリボーの女の子 クリスチーヌを仲間にしたマリオの
伝説の宝を巡る新たな冒険が今スタートしたのだった

                                       つづく
posted by モモワ at 20:13| 和歌山 ☀| Comment(3) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月27日

第1話 「ゴロツキタウンで出会った少女」


〜プロローグ〜

第1話
「ゴロツキタウンで出会った少女」



さて…
今日はスターストーンと魔法の地図のお話をしましょう

とお〜いとお〜い昔のこと
あるところに とても大きな街がありました

皆は幸せに暮らし 街は大変栄えたと言います

しかし…ある時のことです
恐ろしい災いが街に降りかかりました

空は闇に覆われ 大地は震え
まるで世界の終わりが来たようでした

そして街は そのまま一夜のうちに
地の底に沈んでしまったのです



それから長い長い月日が経って…
全てがおとぎ話となった頃
跡形もなくなったその場所に
人が集まり 新しい街がつくられました

やって来た人々は言いました
「地下には 昔の街のお宝が 今もそのまま残っている」と…


そう…
これが港町ゴロツキタウンに伝わる財宝伝説です



?「…………なるほどね」
頷きながら本を読む1人の少女
少女といっても人間ではない どうやらクリボー族のようだ
頭にライトのついたヘルメットを被り 金色のポニーテールが太陽の日差しを浴びて
キラキラと一際美しい輝きをはなっていた
ク「……ここゴロツキタウンに眠るという伝説の財宝! その財宝にたどり着くためには…
  そのスターストーンって物が必要なわけね!」
階段に座っていたクリボーの少女は本を閉じ 立ち上がって辺りを見渡した

ク「…それにしても お世辞にも素敵な街とは言えない所ね」
クリボーの少女は ため息混じりに そう呟いた
※「てめぇー!! 俺の金返せー!!」
※「うっせーな!! 文句あんならかかってこいやおらぁー!!」
少女の目の前で突然帽子を被ったクリボーと 顔に傷のあるいかにも悪そうなクリボーの2匹が
言い争いを始め ついには殴り合いのケンカにまで発展した
ク「…はぁ〜 物騒な町ね さすがゴロツキタウンなんて名前が付くだけの事はあるわ」
少女は再びため息を零した

ここはキノコワールドのとある場所に存在する大きな街ゴロツキタウン
財宝伝説の噂が絶えない街なのだが 名前通りこの街にはゴロツキ同然のならず者が
数多く暮らしており ケンカやもめ事はこの街ではもはや当たり前の事だった
ク「………はぁ〜 やっぱり来なきゃよかったのかしら? ………でも」
クリボーの少女は空を見上げた 大空に浮かぶ雲はゆっくりと西の方角へ流れていく
ク「…いえ! ここで諦めてたんじゃ 何のためにクリフォルニア大学に入学して
考古学を学んだんだか!! ひとまず………キャッ!!」
小さなクリボーの少女の身体がボールのように数m先まで吹っ飛んだ

?「げへっ? ボーッと突っ立ってんじゃねーよ姉ちゃん!」
少女にぶつかってきたのは体格の大きな男だった だが ただのゴロツキではなさそうだ
真っ赤な襟のついた真っ黒な服のお腹の部分には大きな×印が描かれ
左右が角のように突き出ている紫色の頭巾と眼鏡で顔を隠す いかにも怪しい男だった
街でたくさんのゴロツキを見てきた少女だが こんな異様な格好の男を見るのは初めてのようだ
?「んっ? 何だこれは?」
ク「あっ!! それは私の…」
男はクリボーの少女が落とした本を手にとってながめた
?「何〜〜っ!? スターストーンと伝説の宝について…だと?」
男は開いたページに書かれてあった内容を読み 思わず大声を上げた
そして次の瞬間 男は静かに目線を少女の方へと移した

ク「……えっ!? な…何!?」
?「げへへ… スターストーンについて調べてるってことは…
  何か情報を知ってるってことだな? よ〜し ちょっと一緒に来てもらおうか
  お前が調べたスターストーンの情報を全部ワシらに提供して貰おう!!」
男は少女を捕まえようと手を伸ばしてきた
ク「!! い…嫌よ!! 誰がアンタなんかについてくもんですか!」
慌てて その場から逃げ出そうとするクリボーの少女
?「げへへ…そうはさせねぇ おい野郎共!!」
男が口笛を吹いた次の瞬間 逃げる少女の行く手を部下らしき3人が取り囲んだ
男と同じようにお腹に×印のついた服と顔を隠す眼鏡や頭巾を被っている
?「ペケダー様! この娘を連れて行くのでありますか?」
?「そうだ! この姉ちゃんはスターストーンの情報を知っているようだ
  力づくでも聞き出してやる!!」
ペケダート呼ばれる男の指示で 3人の部下はいっせいに少女に襲いかかった
ク「こ…来ないで!! 誰か! 誰か助けてー!!」
少女は必至に逃げ回りながら叫んだ

※「ん? 何だ何だ!? ケンカか?」
※「ほっとけよ… いつものことだ」
※「他人のトラブルに一々関わってちゃ この街じゃ生きてけねーよ!」
クリボーの少女は逃げながら必至に助けを求めたが
誰も彼女を助けようとする者はいなかった
他人のトラブルに関わらない… 非情だが
それがこの街で生きていくために必要な事のようだ
ク「はぁ…はぁ… キャアッ!!」
街を逃げ回り 港の方までやって来た少女は足を踏み外し
階段から転げ落ちてしまった
ペ「ゲヘヘ…逃げても無駄だ! それー 姉ちゃんを捕らえろ!!」
ペケダーの合図で3人の部下がいっせいに少女に飛びかかった
ク「……っ!!」
少女は逃げることが出来ず 観念しその場に立ちすくんで目を閉じた
すると…
?「ぎょええっ!!」
?「ぐわっ!!」
?「ぬぎゃっ!!」

ク「…………え?」
自分に襲いかかってきていたはずの3人の部下は
誰かに打ちのめされ目の前に倒れていた
ペ「げへっ!? だ…誰だ!! ワシらの邪魔をする奴は!?」
ペケダーが慌てて階段を降りてくると そこには1人の男の姿があった
ペ「げへぇ〜 兄ちゃん ワシらに逆らうとは良い度胸だな?
  そんなに痛い目にあいたいかー!?」
ペケダーは勢いよく体当たりをしてきたが
その男は華麗なジャンプで攻撃をかわし
逆に上空からペケダーの後頭部を思いっきり踏みつけた
ペ「ゲッヘェェーーッ!!」
ペケダーはそのまま部下を巻き込んで地面に倒れた
そしてペケダーに攻撃を決めた男はスタッと地面に華麗に着地し
心配そうに少女の元にかけよった
ク「あ……ありがとう おかげで…………!! あ……あなたは!!」
少女は目の前にいる1人の男の姿に驚いた
ク「真っ赤な帽子… 青のオーバーオール… そして立派なヒゲ…
  間違いないわ!! あなた…マリオでしょ?」
そう 少女の前に立つ男こそ キノコワールドのスーパースター マリオだった

ク「うわー まさかこんなゴロツキばっかりの街で
  あなたみたいなスーパーヒーローに出会えるなんて思わなかったわ!!
  ……………っと その前にお礼を言わなきゃ
  助けてくれてどうもありがとう! おかげで…」
ペ「うげげ…や やったなぁ〜」
振り向くと いつの間にか倒れていたペケダーが起き上がっていた
ペ「ゲヘ…こうなったら総攻撃だ!!
  野郎共ー!! 出てこーーーい!!
ペケダーが合図を送った次の瞬間 どこからともなく大勢の部下達が現れ
あっという間に港の周りを取り囲んでしまった
その数ざっと1000体はいるであろうか!?
ペ「ゲヘヘー!! これだけの数なら さすがのお前も勝ち目はないだろう?
  それー!! いっせいにかか…」
ペケダーが攻撃の合図をかけようとした次の瞬間
突然どこからか投げ込まれた爆弾が爆発!
辺り一面は真っ黒な煙に覆われ 視界が効かなくなってしまった
ペ「ゲヘッ!? 煙幕か? こしゃくなー 者共かかれぇー!!」
ペケダーの合図で部下達はいっせいに攻撃を開始した

ペ「……………………………………………うげ? ちょっと待てー!!
  攻撃ストーーーーーップ!!
ペケダーが静止指令を出すと 辺りは静かになり
攻撃の際に生じた砂埃も徐々におさまってきた
そして…
ペ「うぐげげげげっ!! しまった…逃げられたか」
そう そこにすでにマリオ達の姿はなく いるのは1000体の部下と自分だけだった

ク「………ふぅー 何とか逃げ出せたみたいね」
少女とマリオは港を離れ 町の中心部へとたどり着いていた
ク「あの煙幕のおかげで助かったわ あれもマリオがやったの?」
少女の問いにマリオは首を横に振った
ク「えっ? じゃああれは…」
?「よっ! アンタ達無事でよかったな」
そこへ突然1人の緑色の服を来たボロドーが話しかけてきた
ボ「危ねぇとこだったな! アンタが強いのは俺も知ってっけどよ
  さすがにあの数を1人で相手すんのは大変だろ?」
ク「!! じゃあ…あの煙幕はあなたが!?」
ボ「おっと…別に礼なんていらねぇぜ!
  俺はああいう奴らを見てると我慢できない性分なんでね!
  それより嬢ちゃん! こんなゴロツキばかりの街で
  一人歩きするのはよしたほうがいいぜ!
  …………まぁ その兄ちゃんと一緒ならそんなに心配もねぇかもな!
  そんじゃな! あばよー!!」
ク「あ! ちょっと…」
少女が声をかける前に ボロドーはその場から素早く去っていってしまった
ク「…………行っちゃった ちゃんとお礼が言いたかったのに…」
少女はしばらく呆然と立ちつくした後 ハッと我に返ってマリオの方を向いた
ク「そうそう さっきは助けてくれてありがとう! でも…
  どうしてあなたみたいな人が こんなゴロツキの街に?」
クリボーの少女が訪ねると マリオは懐から1枚の地図を取りだして説明をした
ク「えええっ!? ピーチ姫から宝の地図が届いて…
  それで宝探しに来たですって!?」
思わず大声をあげるクリボーの少女
ク「ピーチ姫って…キノコ王国のお姫様よね? どうしてそのピーチ姫が宝の地図を!?
  これ…確かに本物の宝の地図みたいだし… もしよかったら聞かせてくれない?」
目を輝かせてマリオに問いただすクリボーの少女
ク「………あっ! そういえばまだ名乗ってなかったわね 私はクリスチーヌ
  クリフォルニア大学で考古学を学んでる3年生よ!」
少女クリスチーヌはマリオに自己紹介し マリオもクリスチーヌに改めて自己紹介したところで
話の本題へと入っていった

                                  つづく
posted by モモワ at 02:58| 和歌山 ☀| Comment(2) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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